私は延世大学の語学堂に4級の1学期だけ通いました。授業を終えての感想をまとめてみたいと思います。
場所・交通

正直私はあまり場所がいいとは思いません。延世に行くなら寄宿舎に住むのが絶対便利!
延世は学校自体が広くて語学堂が奥の方にあるので、「新村」と聞いていい場所だと思いがちですが(私がそうだった)でも実際駅から30分はかかるし新村であって新村ではないようなもの。
駅の周りには飲食店も多いので遊び場や買い物には困らないと思います。
校舎・教室
延世の語学堂は、語学堂用の建物があります。なんせ人数が多いですからね。

学校内にはソファや机が置いてある休憩スペースや自習ができるスペースもあります。(私は午後クラスだったから空いてたけど、午前はめっちゃ人多そう。)
地下にはコンビニや食堂もありますよ。寄宿舎は地下から直結しているみたいです。
中は禁煙なので、たばこ吸いたい方は外まで。
1Fにはウリ銀行のATMもあります。学校内にはウリ銀行自体もありますよ~。
教室はこんな感じ。黒板とテレビ・パソコンがあって、生徒は15人入るくらいの大きさです。

授業の流れ
私は午後の授業を選択しましたので、授業は2:00~5:50。授業は50分×4回で間に10分休憩を3回挟みます。
1時間目:文法・単語
2時間目:文法・単語
3時間目:読解(イルキ)[月・水・金]、選択授業[火・木]
4時間目:スピーキング(マラギ)、聞き取り、筆記などなど
必要ない級というのはないはずですが、4級はかなり重要だなと感じました。 大事な文法や単語がもりだくさんです。私はソウル女子で1・2級習ったあと3級を独学して延世の4級に入ったのですが、3級を自分でつぶしておいてよかったなと思っています。
私が全体を通して少しびっくりしたことは、小テストがないことと、試験(発表系)の内容を先生が添削してくれないこと。
単語テストはどうかわかりませんが、発表の添削は初級までは先生がしてくれるそうです。
4級の発表準備は授業の時間に余裕があれば先生が手伝ってくれるときもありましたが、大まかな流れとか構成を見るだけで細かく間違いを指摘してくれるわけではありません。もし文法とか単語にミスがあってもそのまま発表してそのまま点数がつけられます。
もし知り合いに韓国人がいれば見てもらう方がよさそう。私もみてもらいました。
単語は中間テスト、期末テストまでにこまめに自分で復習しておかないといけません。結構範囲広いし、習う単語も多いです。
選択授業
延世は3級から選択授業があり、4級ではマラギかスギのどちらかを選択します。別のクラスの子と合同で授業がありました。
私はスギを選択しましたが、内容は主にTOPIK対策で敬語の表現や作文の構成について習いました。
作文の部分は一人で勉強するのが一番大変なのでとても勉強にはなったけど、一番つらい授業でもありました…完全に放棄してるクラスメイトも多かったです。
宿題
宿題は、その日習った単語と文法を使って例文を作るという簡単なもの。日々の宿題はこれだけなのですぐ終わってしまいます。うちのクラスはほぼ誰もしてませんでした。笑
文法の練習問題テキストがあるのですが、テスト前には習ったとこまでが宿題として出され先生が添削してくれます。かなり量が多いのでこまめにしておかないと後で死んでしまいます。。。
あとはイルキの授業は単語がむずかしいので私はできるだけ予習もしておきました。最初に授業のスケジュールが配られるので、それを見れば次どこをやるのかが確認できます。
先生
先生は担任の先生+イルキの先生+選択授業の先生と3人に習いました。途中で担当替えがあったりもしましたが、一番多く習うのは担任の先生です。
私の担任の先生はめずらしく男性だったのですが、とーーーーってもいい先生でした。教え方もうまいし、話もおもしろいから集中できます。授業以外の質問にも真摯に答えてくれる先生なので、話がそれて時間が過ぎてしまうなんてこともよくありました。
がそれはそれでかなり韓国語の勉強になりました。4級で勉強したからこそできるような深い話題も話せるようになって文化のことも色々教えてくれたし、どんな内容でも韓国人としてしっかり答えてくれました。韓国の悪い面も客観的に伝えてくれてとても信頼できる先生です。
ちょうどホワイト国除外とか不買運動で日韓がかなり険悪ムードの時だったんですが、「昨日お寿司食べたよ~!」とか言っちゃう先生。
授業内容が祝日の話題だったときに「 8/15は韓国が独立した韓国人が一番うれしい記念日です!」と言ったときはドキっとしたけど、その時中国人の子が気を使って「 そんな繊細な話題に触れてもいいんですか…? 」って言ってくれたんですが、「もうこんなに時間が経ってるんだから険悪になって話すことじゃないよね~」なんて明るく言ってくれるくれる先生。それくらいのテンションで言われると不思議と嫌な気持ちにはならないものですね。
とにかく全面的にとてもいい先生で、もしまた延世にくることがあれば絶対この先生に習いたい!と思うくらい。
が、逆にイルキの先生がめちゃくちゃ合わなかったんです。教え方も性格もすべてがダメでした…あまりの嫌さにその先生の授業のときは目も合わせず下を向くようになってしまい、爆発して担任の先生に愚痴ったこともあります。
どこの学校に行ってもそうですが、先生の合う合わないは必ずあります。これは完全に運次第になってしまいますが…
ちなみに私が今まで語学堂(延世とソウル女子)で習った先生合計7人中2人は私にはハズレでした。2級の時と4級の時の2人ですが、共通するのは何を言ってるかわからないとこ。
韓国語の問題と言うよりも説明が整理されてなかったり、今どこをやってるかよくわからなかったり、生徒が理解して授業についてきてるかどうかを見なかったり、2人とも同じような感じでした。
テスト
テストは中間試験と期末試験の2回。※細かい試験内容はブログでまとめてる方も多いので省略します!
テストといっても、次の級に進まない方は点数が悪くたって問題ないしテスト自体受けない人も結構いますよ。
私が一番緊張したのはマラギ試験。ソウル女子大の時は例題が渡されていてその中から出る感じだったのに、延世は例題なし。どんな問題がくるか読めないから完全記憶というのができずに、その場で考えて答えないといけないので大変でした。
ちなみに3級までは「習った文法を使って答える」という条件(点がより多くもらえる)のですが、4級からは必ずしもそうしなくてもいいとのこと。理由は、4級の文法を無理に使おうとすると文章が変になったり不自然になったりする可能性が高いから。だから文法よりは習った単語を意識して使ってねと言われました。
文化体験やイベント
私は1学期だけ通ったので条件が合わず参加できないものが多かったのですが、日韓共同のプロジェクトや旅行など応募して参加できるイベントやプログラムがありました。
旅行は北朝鮮の近くまで行くらしく普段韓国人は行けないところらしいのですごく興味があったのですが、次の学期も通う人限定だけで行けませんでした。残念。
授業期間中には文化体験の日があり、その日は授業なしです。私たちは歴史博物館見学でした。
意外と面白かったです!初めに記念の手作りバックを作って、そのあと職員の方が説明しながら博物館を案内してくれました。日本統治関連が出たらどうしようと若干ドキドキしましたが、大丈夫でした。。。
人数・国籍
延世はかなりのマンモス校!学費が一番高いのにやはり有名だからか、こんなにたくさんの人が集まるのすごいです。
私が通った学期は約1,200人の学生がいたそうです。各級に十数クラス×1クラス15人なので、各級に200~300人はいることに。
人が多いのが苦手な人は午後の授業の方がいいかも。1つの級に2クラスずつくらいで、1クラスの人数も10人くらい。私も午後でしたが私のクラスは途中でやめた人も多くていつも5人前後で授業を受けていました。(ラッキーです)
国籍もいろーんな国籍の人がいて、午前中のクラスにすればおそらく色んな国籍の人と友達になれると思います。オリエンテーションのときに西洋系の人もたくさん見かけました。日本人は各クラスに1、2人くらいです。
午後の授業にすればほとんど全員中国人ですが、私のクラスメイトはみんないい子だし何の問題もなく楽しく通いました。中国人と聞いて抵抗持つ人多いかもって思うんですが、私は全然大丈夫でしたよ。
図書館
語学堂生は本を借りることはできませんが、図書館にある自習室を利用することが可能です。くわしくはこちら↓

食堂
学校内にはたくさんの食堂があります。私はいつも晩御飯を食べてから帰っていました~
私がよく使っていた食堂についてはこちら↓でまとめてます。
延世に通ってよかったこと
私の1番は「午後の授業が選べること」でした。朝がスーパー苦手な私にとってこれはほんとにありがたかった!
あとは先生がすごくいい先生にあたったこと。(これはどこの学校に行っても運もありますが)
私は1・2級をソウル女子大学に通っていたと書きましたが、ソウル女子も延世大学の教科書を使っているため学べることは基本的に同じかなという印象です。
なので延世が気になるけど高い、田舎でもいいから安く住ませたい人にはソウル女子をおすすめしたいです。
ただ延世は語学堂も歴史があり大学自体も韓国の中で名門大学なので、延世大学だと韓国人にいうと「おー!」っといいリアクションがもらえることも(笑)いや、語学堂は誰でも入れるんですよと焦ってしまいますが少し気分はよくなります。笑
元々韓国で語学堂を始めたのが延世大学だし、名前が大きいですよね。
とても評価がよくて延世に行けば間違いなし!なんていう評価もたまにみますが、それは私はちょっと大げさかなと思います。いい先生に(自分に合う先生に)あたれるかによっても大きく違うし、何より自分自身の努力は必ず必要です。
もちろん学校が違えばベースとなる教科書の内容も変わるし、読み書き聞き取りスピーキングのバランスは変わると思います。
実際に行ってみないとわからない部分が多いので学校選びってむずかしいと思いますが、少しでも参考になれば幸いです><
以上です。