私がネットを信じなくなった理由
私は以前WELQの記事を書く仕事をしたことがあります。
「信じなくなった(信じない)」というのはおおげさですが、その仕事をきっかけにネットの情報を「かなり疑う」ようになりました。
「こんな仕組みならネットって何も信じられないのでは…」という印象をもったのです。
逆に言えばそのおかげで、ネットの情報をすべて鵜呑みにせずにきちんと判別する気持ちが持てるようになったともいえます!
今でもネットはたくさん見ますが、「本当か?」」と疑ってかかりいくつか別のサイトも確認するようになりました。
WELQとは
みなさまWELQが問題になった事件を覚えていますか?
DeNAが運営する「WELQ」や「MERY(メリー)」などのサイト内容が問題になって、閉鎖することになった事件です。
あることないこと書いてあったのに検索上位に出てしまい問題視されたんですよね。
WELQが医療系だったので特に大きく取り上げられました。
WELQはいわゆる「まとめサイト」ですが、見る人はそんなことわからずに内容を信じてしまいますよね。
私がサイトが閉鎖するというニュースを見たときに思ったのは「そりゃそうだ…」です。むしろこれでよかったと思いました。
WELQの記事を書く仕事について
私は以前CrowdWorks(クラウドワークス)でお小遣い稼ぎをしていました。そこでした仕事の一つがWELQでした。
クラウドワークスとは在宅ワークの仲介サイトで、好きな仕事を選んで応募することができます。逆に仕事を依頼することもできます。
クラウドワークス自体はとてもちゃんとしているサイトで、空いた時間にお小遣い稼ぎをしたい方は活用できると思います。
色んな仕事があります、記事を書く仕事、アンケートに答える仕事、エクセル・パワーポイントの仕事・デザインの仕事・入力の仕事などなど…。
スキルがなくてもできる仕事もたくさんあります。
私がやった中でおもしろかった仕事はケーキを食べてレビューを書く仕事でした。
報酬にケーキ代も含まれているので、ケーキをただで食べれる上にお小遣いも稼げるステキな仕事でした!(笑)
WELQの仕事に応募するとまずテストライティング(報酬あり)がありました。お題が与えられて、その記事が合格したら本格的に始めることができます。
※このテストライティングが世に出ることはありません。
マニュアルがあって、それに沿って専用サイトで作成していきます。
記事の内容はリストの中から好きなお題を選んで書きます。医療系の内容は誰でも書けるわけではなく、書ける人が限定されていました。
※私に関係ないと思っていて条件を読んでいなかったので、どういった人が書けるかを記憶しておらずすみません。とりあえず初心者は書けませんでした。
書く時のポイント
- キーワード表があって、そのキーワードをできるだけすべて網羅して文章を書くこと
- Goole検索のお題の単語を入れてみて、出てくるサジェスト(*1)もできるだけ記事の中に入れること
- お題のキーワードを検索してみて、1位~10位に出てくるサイトの内容をまとめること(コピペは禁止)
検索上位に表示させるための工夫が盛り込まれていますね。ブログで参考になる面もあります。
*1 「サジェスト」とは、検索バーに単語を入れると自動で候補として表示される検索ワードのことです。
例えば今「韓国」と入れて見ると1番目に表示されたのが「韓国 通販」でした。
この単語で検索してる人が多いということですね。
やばいのが3番目です。「検索結果の1位~10位のサイトをまとめる」
ルール上コピペ禁止なので、自分の言葉に置き換えて書くということになります。が、その10位までの記事の内容が正しいかどうかは関係ありません。
私はこれを知った時にすごくショックを受けました。全く信ぴょう性のない記事ができあがりますよね。
もしかしてネットのサイトほとんどが同じような作りで、嘘か本当かわからない内容が使いまわしされてるのでは?と思いました。
しかもNAVERのように出典元もきちんと書いてるまとめサイトとは違って、何を参考にしたかもわからない作りなのでタチが悪いです。
記事を書き終えたら内容をチェックしてもらい、OKが出るまで書き直します。
収入は文字数によりますが、記憶しているのは「4,000文字以上で2,000円」文字数が増えれば収入も上がります。(逆も)
そこから手数料が引かれた金額が実際にもらえる金額です。
毎月エクセルのリストで自分の報酬に間違いないか確認する作業があってその時に他の人の収入も見えるのですが、多い人は月に20~30万稼いでいる人もいました…。
1記事の報酬は一見良さそうに見えますが、複数サイトをみながらまとめるのはかなり面倒な作業で時間もかかりました。あまり好きではなかったです。
ただ、手を抜こうと思えば抜ける気がします。ライティングというより、作業要員ですよね。
チェック時にどこまで内容を確認しているのかが、わかりません。
私が指摘されたことがあるのは写真の色とか(サイトのデザインの問題で背景が白の写真はNG)で、内容については細かく指摘された記憶がありません。
この仕事をやってみて「ネット情報は簡単に信用してはいけない、よく確認する必要がある」という意識が生まれました。
よく考えれば当たり前のことですよね。誰でもなんでも書くことができますから。
その当たり前のことがそれまでできていなかったんです。
WELQが閉鎖になったということは、本当に悪質なサイトは排除されるんだと思って少し安心はしました。
2017年12月にはGooleが医療系サイトの検索結果見直しを行って、信ぴょう性のないサイトは順位が下げられたようです。
なので、今は情報使いまわしまくりのようなサイトはあまりないと信じていますが…
※2018年6月1日には改正医療法が施工され、医療系のサイト内容がかなり制限される模様。
でも隅々監視できないだろうから、やはり自分で情報を見極めることが必要になると思います。
じゃあこのブログはどうなん?
って思いますよね。
私は基本的に自分の体験したこと、自分で確かめたことを元にブログを書くようにしています!
WELQの仕事を経験したからこそ、これだけは気をつけようと思ってブログをはじめました。
(単語の意味とか知識的なことはもちろんネットで調べて参考にするし、他のブログを読むこともあります。)
逆にみなさんはネットをみるとき、情報をどこまで信用していますか?
全く疑いの気持ちをもっていない人には、「少しもってください!」と言いたいです。
他のサイトと情報を比較してみるとか、他の方法でも自分で確認したり調べてみるとか…
よく読んでみたらわかると思います、例えば化粧品のレビューにしても「本当の感想を書いているのか」それとも「使っていないけど情報をまとめただけのサイトなのか」とか。
情報をまとめてあるサイトももちろん参考にはなりますが、個人的には実際に使った感想を知りたくてネットをみることが多いです。
あと書いてる人に悪気はなくても間違ったことを意図せず書いてしまうことだってありますからね。(自分もドジだから少し不安)
人の会話と同じですよね、「あの人がああ言ってたけど違ってた」とかあるようにネットでもあるあるだと思います。
あとブログの情報は時間が経つほど古くなっていきます。定期的に書き直してるブログもあれば、一度書いたきり放置しているブログもあります。
情報社会・ネット社会になった今、私は日本人に正しい情報を見極める力(見極めようと思う気持ち)が大事だと思います。(もちろんテレビやネットのニュースに対しても)
とりあえず、このブログに関してはこれからもいい内容が書けるように頑張ります!