韓国語

韓国人が辛い物を食べて「涼しい」って言うの何で?

「 시원하다 (シウォナダ)」という単語、日本人がよく知ってる意味は「涼しい」なのですが韓国人が辛い物を食べたときにシウォナダ~!というときがあります。

これは日本人がなかなか理解がむずかしい使い方だと思います。私も長くピンときていなかったのですが、韓国人の先生に考え方を教えてもらったのでご紹介!

まず「 시원하다 」には二通りの意味があります。

①涼しい
②息苦しい・重苦しいものから解放される気分、すっきりする。

②の具体例をあげてみると

  1. 暑くて汗だらけだったけど、お風呂に入って(シャワーして)あがったとき
  2. 渋滞にはまってなかなか進まなかったけど、すいすい進めるようになったとき
  3. 窮屈で居心地の悪かった服を脱いだとき
  4. 言いたくてたまらなかった秘密を誰かに話したとき
  5. 我慢してたけどトイレにいってすっきりしたとき
  6. マッサージを受けたとき
  7. 辛い物をたべたとき
  8. 二日酔いで暖かいスープを飲んだとき

日本人は5番くらいから「えっなんで?」となるんじゃないでしょうか。

まず頭に入れておく必要があるのが、韓国には「辛い物を食べるとストレス解消できる」というような概念があるそうです。つまり、辛い物を食べた=ストレスが出て行った!みたいな感覚。

これが 시원하다 の意味の2番目に当てはまるわけです。たまってたストレスが発散されてスッキリ!というわけでシウォナダ~!となるようです。

私はてっきり汗が出る感じがなんだかスッキリするのかと思ってたのですが、違ったみたいです。汗は出なくてもシウォナダは使えるとのこと。

ちなみに⑤マッサージはたまってた凝りが解消される感じ、⑥は飲み過ぎたアルコールが抜けていく感じを表すそうです。※代表的なのはヘジャンクク(해장국)と干スケトウダラのスープ(북어국)

外国語って言葉自体もむずかしいけど、元々の感覚とか認識の違いで分かりにくい部分もありますよね!

今回は以上です。