Netflixで視聴できる韓国ドラマ「未成年裁判」
未成年に関わる実際に起きた事件をモデルにしたドラマです。
大体2話ごとに事件が取り上げられるのですが、7・8話のモデルとなった「中学生レンタカー窃盗運行追突事故」という事件は日本語でまとめられている記事やサイトがあまりないようなので、こちらについて情報をまとめてみようと思います。
事件内容
事件発生日:2020年3月29日 0時10分ごろ
(わりと最近の事件ですね。このドラマの題材事件は最近のものが多いです)
中学生8名(当時二年生)がソウルのレンタカーショップで車を窃盗して運転し、高速で大田まで160kmほど移動。
盗難届により捜索していた警察から逃走する中でアルバイト中だった大学生(18)が運転するバイクと衝突し死亡させた。
事件後、犯人は車を捨てて逃げたが6人は現場でつかまり、2人はまた別の車を盗んで逃走した。
※犯人は男6名、女2名 2006年生まれ
被害者に対する損害賠償は4億4千ウォン(日本円で4400万)ほどとみられている。
事件の時間帯も中学生が出歩く時間じゃないし日頃から親は放置していたのでしょうか。
加害者の態度
加害者に反省の態度が見られず問題になり、そのため少年法の改正の声も高まったそう。この事件の前にも何度も事件を起こしていた子たちらしいです。
以前同じように車を盗んで捕まったときには警察署でタバコを吸いながら写真をとって「警察署から逃げる準備」と書いてFacebookにあげていたとか。↓

この事件が起こるまでは盗難などでつかまっても14歳未満ということでそのまま帰されていたようで、そのため「この程度か」と軽く見るようになってしまったのかもしれません(この点についてドラマでくわしく取り上げられています)
また死亡事件後にもタバコを吸ってる写真をSNSに上げたり加害者が友達とやりとりしたメッセージや、加害者が話したことが公開されているのですが、またこれもひどい内容です。
「私すごくしんどいです」
(女子学生が警察に捕まった際に言ったと言われる言葉)
「正直先輩たちもみんな無免許で車たくさん乗ってるじゃないですか。その人たちは事故を起こさなかっただけで」(発言)
「ワイルドスピード200(回?)撮った」(SNSコメント)
「いい加減にしろ、お前の母親も轢き殺す前に」(友達とのメッセージ)
「自分も死にかけたんだけど?」(友達とのメッセージ)
「少年院いったら手紙たくさん送って」(SNS投稿)
進学や就職の心配ばかりしていたとも書かれていました。
また車に乗っていた女子学生の一人と、こういった事件を起こしたことを非難する友達とのメッセージやりとりによると、加害者たちは事件後に「ライブをつけて笑いながら騒いでいた」とのこと。
ほんとにろくでもないというか吐き気がするというか将来また事件起こしそうでこわいですね。。
子どもははっきり善悪の区別がつなかなったり、冗談の延長でやってはいけないことをしてしまう可能性があるのは理解できますが、さすがに人が亡くなったのであればこういった態度は「子供だから」では片付かない気がしています。
処分
満14歳未満のため刑事処分はできません。
◇運転者含む3名→2年の少年院送致(少年保護処分の中で一番重い10号)
◇4名→長期保護観察2年および6か月の施設委託
◇1名→長期保護観察処分
※運転者は余罪のため審議が長引いたのち判決が出ました。
刑事処分ではないため全員前科は残りません。
加害者の写真が見れるサイト/参考にしたサイト
下記リンクから加害者の当時のSNSや写真、メッセージやりとりが見れます。
事件の詳しい内容などはこちらのサイトを参考にしました
この事件以外にも、ドラマで取り上げられる事件は興味深く考えさせられるものが多かったです。少し重くはありますが、おもしろいドラマでした。裁判や刑事ドラマ好きな方は楽しめると思います。