今回は韓国語「무시하다」についてです。
무시하다(ムシハダ)は「無視する」という意味で、発音も意味も全く日本語と同じように使えるので、日本人とってはめっちゃカンタンだし便利な韓国語の1つです。
ですが、日本語にはないもう1つの意味で使われることも多いこの言葉。
これを知ってないと、韓国人と話すときに結構チンプンカンプンになっちゃいます。私も経験者。
まずは辞書をチェック
🔶日本語辞書(無視する)
①存在するものの価値や意義を認めないこと。 「反対意見を-する」
②存在しても、存在しないように扱うこと。
🔶韓国語辞書(무시하다)
①사물의 존재 의의나 가치를 알아주지 아니하다
物事の存在意義や価値を認めない
②사람을 깔보거나 업신여기다.
人を馬鹿にしたり見下す
「人を馬鹿にしたり見下す 」この部分が大きく違うことに気付いていただけたと思います。
日本語は主に「あるものをないかのように扱う」という意味で使うのに対して、韓国語ではプラスで「馬鹿にしたり、見下す」という意味でも使われます。
反対語は「尊敬する」「重視する」。
では実際どんな風に使うか例文を見てみましょう。
◆例文①◆
ぴんくさん
형이랑 왜 사이가 안 좋아??
なんでお兄ちゃんと仲悪いの?
なんでお兄ちゃんと仲悪いの?
きみどりくん
내가 성적이 나쁘다고 형이 날 무시하는거야 그래서 자꾸 싸우게 돼
僕が成績が悪いからって兄ちゃんが馬鹿にするんだよ、だからいつもケンカになる
僕が成績が悪いからって兄ちゃんが馬鹿にするんだよ、だからいつもケンカになる
一見わかりにくいかもしれませんが、「成績が悪い」という理由で「無視する」というのは少しおかしいですよね?なのでこの場合「馬鹿にする・見下す」の方だと解釈することができます。
※もしかしたら世界には成績が悪いという理由で弟を無視してしまう変な人もいるかもしれません、そういった場合は韓国人でもこれは区別できませんでのでもっと詳しく話を聞くしかないでしょう。
◆例文②◆
ぴんくさん
초밥은 일본 음식이야
お寿司は日本の食べ物だよ
お寿司は日本の食べ物だよ
きみどりくん
야 사람을 무시하지마 ㅋㅋㅋ 나도 그 정도는 알지
おい馬鹿にするなよ~それくらい知ってるよ
おい馬鹿にするなよ~それくらい知ってるよ
これも”今会話をしている”時点で「無視してる」わけではないことはすぐわかりますよね。「おれがこんなことも知らないと思うなよ?」という意味で「ムシハジマ」と言ってるわけです。「なんで返事してるのに無視してるっていうの?」と勘違いしないようにしましょう!
例文を見ればニュアンスはわかっていただけたと思います。
こういった意味があることさえ知っていれば、あとは文脈で臨機応変に判断できるはずです^^
韓国人は「馬鹿にする・見下す」の意味でも무시하다をたくさん使いますので、頭にいれておいてみてください^^