韓国語の中級をなかなか抜け出せなくて悩んでいる人
私が語学堂4級を終えてから日本に戻ったころ、なかなか成長を感じられない時期がありました。
・4級までやるとある程度会話もできるようになってる
・かといって完璧なわけではない
・でも今までみたいに単語とか文法をひたすらやるのは違う気がする
・けどこの停滞をどうやって突破したらいいのか…
と悩んでた時に出会ったテキストです。
「前田式」韓国語パワーアップドリル
小さく「目指せ!中級突破」と書いてあります。
普通のテキストとは違う「実践しながら勉強できるテキスト」で、そのときの私にピッタリのテキストでした。
自分で勉強すると、ひたすら書いて覚えて…とかになりがちですけど、これは一風かわっています。
前田式とは?
前田式とは、ミレ韓国語学院という学校の学院長「前田真彦」先生が考え出した勉強法です。
ざっくりいうと、
・日本人がわかりにくい発音や文法に重きをおく
・日本人がもってる漢字の知識を十分に活かす
など、日本人話者の弱点や長所に合わせた勉強法というような感じです。
このテキストでは主に「ヒアリングと話す練習」を行っていきます。
前田先生自身も10年間中級をさまよっていたらしく、親近感もわきました( ´∀` )
このテキストは、ミレ韓国語学院でやってるような講座の内容を自宅でも手軽にできるような本になっています。
先生に教えてもらいながらするのとはやはり違うと思うのですが、実践型のテキストってあまりないしありがたい。
ちなみにミレ韓国語学院は韓国語講座の中でも価格がお手頃な講座が多いです。
通信講座もあります。
テキスト内容
テキストの中身はいたってシンプル、ごちゃごちゃした説明はなく作業の主体は自分です。

これだけ見ると何がなんだかさっぱりだと思うので、詳しく紹介していきます。
付属のCDに課題がついていて、ヒアリング課題と話す練習をしていきます。
課題1つ1つのボリュームは大きくないので、イヤにならずにコツコツできるかも。
写真はDAY31ですが、DAY41まであるので1日1つとか進めていくといいかもですね。
で、このシンプルなテキストで何をやるかというと、↓の内容を繰り返し行う流れになっています。
①4色ボールペン・ディクテーション
4回聞き取りして、その度に違う色のボールペンで書き取りする練習
②シャドーイング
音声にかぶせるように読む練習
③スラッシュ・リーディング
意味のかたまりごとに読む練習
④クイック・レスポンス
単語を聞いてすぐに意味を答える練習(日本語⇔韓国語)
⑤音読
細かいやり方は本を見ながらやってほしいのですが、
「耳を鍛える」+「発音(イントネーション)強化」メインの内容になっています。
①のリスニング(書き取り)は自分でやったことがある人も多いかもしれませんが、このテキストに出てくる課題では「日本人が聞き取りにくい単語」がたくさん盛り込まれています。
中級ともなると単純な文章は聞き取れると思うのですが、つまずくのは「表記と発音が違う」場合ではないですか?
単語自体だと악마とか、계약 내용も単語と単語がくっつくと発音が変わってしまいますよね。このように字で見ればわかるものでも、いきなり耳だけで聞くとわかりにくそうなものが課題の中に入ってるんです。
字で見れば知ってる単語なのに、耳だけで聞くと聞き取れなくてあーーー!ってなります。笑
②シャドーイングはなかなかやったことない人も多いかも?
読む/話す練習って一人でやりがちですが、ネイティブが話しているものにかぶせて読んでみると自分のイントネーションのおかしさがありありとわかります><。
かぶせて読むのは、自分一人で말하기の練習をするのにはすごくいいですよね。
④クイック・レスポンスも一人ではできない練習なので、音声で練習できるのは助かります。
単語の解説ページもついています!発音記号も書いてくれていてわかりやすい。

中級くらいだと話すのはある程度できるし、自分なりのイントネーションもついちゃってるのですが、ここをあきらめずに直していくことがネイティブへ近づく第一歩・・・
先生がいないので自分で心を鬼にして繰り返しやるしかないですよね(。-`ω-)
私と同じような悩みを持ってる方はぜひ使ってみてください。