韓国 文化・生活

韓国の文化に慣れすぎて日本に戻ってきてから失敗したこと。電車の話

外国に住むっていうのはやっぱり文化の違いもあって大変なことなんだけど、住んでいれば知らずのうちにその文化に染まってたりもするものです。

細かいことを言えば色々あるんですが、私があきらかに「韓国式のやり方に慣れすぎて日本で失敗したこと」がある。失敗と言えば大げさだけど、すごく私は恥ずかしい思いをしました。

電車やエレベーターなど何かに乗り降りするときの話です。

日本では何かに乗り降りする時は「降りる人が先、全員降りたら乗り始める」っていうのが暗黙のルールというか一番効率的でスムーズのやり方だっていう認識があると思うんです。

ですが、韓国では違います。

いわば「どれだけ早く乗り込むのかの戦争」状態です。電車では「座席確保のため」ですね。

電車が来るまでは2列に並んで待つとこまでは日本と同じ。でも、電車が到着すると、中の人が降り始めると同時に外の人も隙を見つけて乗り込もうとするんです。

日本なら全員降りるまで両手に分かれて待機、全員降りるのを見守ってから乗り始めると思うんですがそれができません。一応両手に分かれる風な動きはあるけど、待つためではなく両端の隙間から随時乗り込んでいくんですよね。

なんなら、列にならんでるときも隙あらば列を抜かそうとする人も多い(特に年配の人)。私は順番を奪われないように誰かが近づいてくると、前の人にピッタリくっついて距離を空けないようにするクセがつきました。笑

で、別に韓国の人がそうだからといって私もそうする必要はないし初めのうちはしてなかったんです。

でも毎日疲れる日常の中、電車で座れるというのはかなり大事なこと。しかも韓国の人たちは別にこの行動を悪いとも思ってないし当たり前のことなんです。

その中で生きて行かなきゃいけないのに、自分だけその行為を遠慮することはほぼ無意味に近い。むしろ座りたい気持ちがあるなら他の人と同じように戦わないといけない世界です。

ということで、だんだん無意識のうちにその中に染まっていったんですね。

そして久しぶりに日本に帰って電車に乗ったときのこと。

何も考えずに韓国のやり方でまだ降りてる途中の人がいるにも関わらず隙間からぐいぐい割り込んで電車に乗ってしまったんです。。。座席に座ってホッとした瞬間気付きました、周りの人からの冷たい視線…「この人なんて図々しい、そんな急いでどうしたの?」という目。

しまった!と思ったのと同時にめちゃくちゃ恥ずかしくなりました・・・私は何をしてるんだろうと。

しかもその電車始発で大して人も多くないし、全員が座ってもまだ席がたくさん余るくらいの状態だったっていうので恥ずかしさが増しました。

ほんとに気を付けようと思った。し冷静に考えたら韓国の人もそんな焦らなくても降りる人が全員降りてからスタートにすればよくないか?って八つ当たりだけどイラついたり。笑

韓国の人せっかちですから、そんなの到底無理だろうな。

ちなみに、中国人も同じ感じだと思います。語学堂に通っていたときに見たことあるんです。すらっと背が高くて髪が長くて性格は物静かなクラスメイトのキレイな女の子が、エレベーターを待ってるときにドアから1cmくらいの距離でドアにピッタリ張り付いて待ってたのを。

それを見たときに、「あっ中の人が先に降りるって概念がないんだな」って気付きました。

私は日本にいるときに「エレベーターで人が降りる前に乗ろうとする人は日本人じゃない」っていう自分の中で気付いたルールがあってそれをみたときは無礼だなってイラついたこともあったんだけど、悪気があるわけではなくてそれが当たり前の文化なんですよね。

何が無礼だとか行儀が悪いとかって「文化」の違いなだけであって、もともとの感覚が違うだけ。かと言って簡単に理解したり同じようにできることでもないので、ほんとにむずかしいなって思います。

例えば日本人は口を開けてクチャクチャ食べるのが大嫌いだけど、生まれたときから誰もがそうしてる中で生きてきたらそれを嫌だと思うことすらなかったかもしれないし。

でもやっぱり日本で生まれ育った私は日本式のやり方がなんでも楽だし不快は少ないです。でもせっかちなので、韓国が合う部分もありはするんですけどね。

以上、私の失敗談でした。笑