韓国語

韓国語と日本語で比較するとおもしろい「あれ(저)」「それ(그)」の似てる点・違う点

韓国語と日本語が似てるというのは有名な話ですが、私が特におもしろいと思うのは「あれ(あの)」「それ(その)」の使い方です。

全く同じように使える場合もあれば使い方が変わる場合もあるので、日本語をそのまま韓国語に置き換えるだけだとおかしくなる場合があります

さっそく詳しく見ていきましょう!

日本語と同じ感覚で使える場合

ベースとしては「これ(この)」「それ(その)」「あれ(あの)」の感覚は韓国語も日本語も同じと思って大丈夫です。(あくまでベースとして)

①距離感を指すとき

誰かと自分が同じ空間にいて何かを指す場合の「あれ(あの)」「それ(その)」は基本的に日本語と同じ感覚で使って大丈夫です。

自分からは遠くて相手側の近くにあるものを指すときは「それ」と言いますよね。「そのペンとって」「それなに?」とか。

逆に自分からも相手からも遠いものを指す場合は「あれ(あの)」になると思います。

これはそのまま韓国語に置き換えてOK

②人に声をかけるとき

韓国語で「すみません」と店員さんを呼びたいとき「저기요」と言いますよね。

日本人も道とかで人に声をかけるとき「あの~」っていうじゃないですか、それと同じなんです。

韓国人も人に声をかけたり何か聞こうとするとき「チョギ~・・・」っていうんです。同じ「あの~」なんです!

これ知ったときはほんとにおもしろいなと思いました。こんな細かいところまで日本語の応用がきくなんて!!

韓国語と日本語で違う場合

日本語では「あれ(あの)」というシチュエーションだけど、韓国語では저ではなく「그」を使わないといけないっていうときが結構多いです。

どういった場合にそうなるかは頭に入れておきましょう!

①人や物を指すとき

日本人は例えば人の話をするとき「あの人」「その人」を細かい条件で無意識に使い分けています。

例えば
◆”私”と”あなた”の共通の知人をさす場合→あの人
 「あの人最近結婚したらしいよ」「あの人元気かな」etc
 ”あの人”と言われれば無意識に自分も知ってる人か話を聞いたことある人だと思うはずです。
◆私は知らないけどあなたの知り合い→その人
 「その人会社辞めちゃったんだね」「その人名前なんていうの?」etc

2つ挙げてみましたが、ここでは全部説明できないくらい細かいパターンで無意識に日本人は使い分けてる思います。

これを韓国語で話すときにそのまま置き換えてしまわないように注意してください。

基本的なルールとして、韓国語では視界に入っていない場合はすべて「그」になります。

今目に見えてるかどうかが重要で、今目に見えていないひとを「저」ということはないと思っていいと思います。基本的に今見えてない何かについて話すときは全部「그」を使えばいいので簡単ですね。

②過去のあるときを指すとき

これは歌とかでもよく出てくるし目に触れる機会多いと思います。

日本では過去を振り返ったり何かを思い出すとき「あのとき」と言いますが、韓国語では「그때」と言います。

日本語では「あの日」といいたい場合も「그 날」となるわけです。

※「저」が使える場合※
先ほど目に見えてる場合は저を使えると書きましたが、時を指す場合も同じ。例えば過去の映像を見ながら話す場合目に見えているので「저때」「저날」と言うことが可能です。

③何かを思い出せないとき/口ぐせ

口癖ともいえるかもしれませんが、話してる途中で何かを思い出したいときとかに日本語では「あれあれ」とか「なんだっけ、あの・・・」とか言いますよね。意味なく「あのー」を連呼する人もいると思う。

韓国語の場合はこれも「그」になります。

何かを思い出そうとしてるときに言う「그・・・뭐냐」っていう表現は、日常会話でもドラマでもたくさん耳にする機会があるはず。

日本語と同じで間が空いたときとかに意味なく「그~」っていう人もいますよ。逆にこれをあえて言うとネイティブ感が増すかもしれません!笑


以上今私が思いつく限りで書いてみましたが、これ以外にも日本語とは使い方が違う場合があると思います。

ほんとうはこういのって字で勉強するよりも、実際の会話の中で自然と身に着けていく方が早いし確実だとは思います。

でもこういった違いに気づかず無意識に日本語を韓国語にそのまま直して間違っちゃってる人もいるかもしれないので一度まとめてみました。

ご自身が韓国語を話すとき「その」「あの」の使い分けを間違えてないかチェックしてみてください^^